補助金制度を利用した大規模修繕工事について
マンションの快適な居住性、資産価値を維持するには修繕工事が必須となります。
それに対し、国では「長期優良住宅化リフォーム推進事業」という補助金制度により
住宅の長期維持や省エネ化に関わるリフォームに対する支援を行っており、
工事費の約3分の1が補助の対象となっています。
ybellでは、補助金申請に必要な各種サポートをご提供させていただきます。
マンションの計画修繕は、建物及び設備等の性能・機能を新築時と同等水準に
維持回復させる修繕工事を基本としますが、区分所有者の要望など必要に応じて
性能・機能を向上させてゆくことで、快適な居住環境の確保と資産価値の維持保全が可能となります。
経年に伴い、外壁タイルの浮き、床塩ビシートの劣化、シーリング材の損傷、
コンクリート躯体のひび割れ損傷、鉄部の発錆等の不具合事象のほかに、
築後20~25年経過すると各住戸のサッシ・網戸の開閉不具合や設備機器の不具合などが発生するようになります。
床塩ビシートの剥がれやコンクリート躯体のひび割れ、鉄部の発錆などは目で確認できますが、
外壁タイルの浮きや屋上防水の劣化は事故の発生までわからないケースが少なくありません。
サッシや玄関扉は毎日使っているので劣化に気付きにくい事象ですが、
開閉戸車やヒンジ部品、パッキンなどは確実に劣化しています。
きしみ音が出たり開閉不良が発生して初めて気付きます。
開閉不良などは部品交換や調整工事をおこなえば新築時の機能に近い水準に回復できますが
サッシやガラスそのものがもっている性能(水密性、防音性、断熱遮熱性など)は
現在の商品とは相当差があります。
アルミサッシの更新はお金がかかるので敬遠されがちです。
この建物が竣工した当時は建物の性能・機能を向上させる「改良・改善」
といった計画はありませんでしたから建物の省エネ化などいう言葉さえ
一般的には普及されておりませんでした。
近年、地球温暖化とエネルギーの需給安定化対策として省エネルギー対策は不可欠とされています。
サッシ及びガラスの改良更新をおこなうことで各住戸の冷暖房効率が向上するだけでなく、
樹脂複合アルミサッシを採用することで結露発生も相当に軽減させることが期待できます。
国では良質な住宅の形成や生活環境の整備を図るため、
既存住宅の長寿命化や省エネ化に資する性能向上リフォーム(改修)に対する支援を
2018年からおこなっています。「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
(以下、「事業」という)と呼ばれる補助金制度です。
この事業は「評価標準型」と「認定長期優良住宅」に大別されます。
いずれも、まずは有資格者による国で定められた「インスペクション(建物調査)」が事業の始まりとなります。
一般的な大規模修繕工事とともに現況サッシ開口部の断熱処置(サッシ更新)に加え
各戸の給湯器を高効率給湯器(エコジョーズ)への交換もしくは各住戸の照明LED化など
専有部分に帰属する設備の更新が必要となります(この他の選択肢有り)が、
この事業では仮設足場の設置費用も含めて工事費のほぼ1/3が補助の対象となります。
クリオ相模原五番館の規模でしたら補助金制度の利用については2ヵ年計画でおこなうこととなります。
初年度は建物調査や補助金申請に必要な書類の作成となります。2年目に工事着手・完了といった流れです。
なお、この制度は事業者(施工者)が申請者となりますから申請までに施工工事会社を選定しなければなりません。
ybellでは、建物調査、工事範囲を含む設計図書の作成、工事予算書の作成、
その他補助金申請に必要な書類作成をおこない、
貴管理組合が施工工事会社の選定に至るまでのお手伝いをさせていただきます。